幕末の人
清川八郎という名前を聞いたことはあるだろうか?
どうも彼は新撰組関係の本だと悪しき様に書かれてしまうことが多い。
しかし彼がもたらしたことが幕末日本に大きいのである。
彼は非常に口がうまく、時流の先端を走る人だった。
清川は幕府の現体制が近代の国際事情にそぐわないことを見抜いた。だが、彼には回天をする力がなかった。だから自分のたくみな弁舌を使った。
それが浪士組である。
だが、今回話すのは浪士組ではない。
彼の遊学時の話をしたい。
清川は諸国を漫遊した。
そして幕府方の政に暗く、また国際事情に敏感な長州や薩摩などに行脚した。
薩長は関が原から今まで外様として遇されてきた国であり、独自の改革などをするもお上の押さえつけにより息苦しさを感じる、そんな国柄だった。
そこに清川は「幕府ではだめだ。力を合わせて近代国家を作ろう」と演説をする。
実際まだ倒幕の風潮はやってきていないのだが、江戸や京都の事情に疎い外様は「都ではそんなことが!?」と驚き、自分たちも歴史の表舞台に立つことを願った。
結果、西国で一山当てようとする人たちが上洛し、天下揺るがせ、倒幕という風潮をつくり、そのイデオロギーを薩長がうまく乗っかり回天を実現した。
つまり、清川が諸国で演説することで、倒幕の世論が生まれたのである。
彼のその先見、もうすこし評価してもいいのではないだろうか?
2008年10月 3日|
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